犬の食事について
 

成長に合わせて食事の内容を変えていきます。
子犬には、栄養の高いものを。

生後3週間〜30日
母乳から離乳食へ(1日4回)
最初のうちは母乳や犬用ミルクと離乳食を併用し、徐々に離乳食の割合を増やしていく。
生後30日〜90日
離乳食から子犬用フードへ(1日4回)
ドライフードの場合、最初はお湯でペースト状にふやかす。徐々にふやかす時間を短くし、そのままで食べられるようにする。
生後90日〜10ヶ月
子犬用フード(1日2,3回)
生後90日ぐらいから、徐々に食事の回数を減らしていく。生後5〜6ヶ月で1日2回になるように。
生後10ヶ月前後
子犬用フードから成犬用フードへ(1日2回)
成犬になる時期は個体差があるが、小・中型犬で生後8〜10ヶ月ぐらい、大型犬で生後12ヶ月ぐらいが平均的。この頃から成犬用フードに切り替える。
生後10ヶ月〜6,7年
成犬用フード(1日1,2回)
成犬になれば食事は1日1回でもかまわないが、胃の負担を考えるなら2回のほうがよい。
生後6,7年以降
老犬用フード(1日2回)
老年期に入り、あまり活動しなくなっても、意外と食欲は落ちないので、ローカロリーで消化吸収のよいものに。

 


 

食事の回数は成長によって変わってきます。子犬の頃は、規則正しい時間を守るようにしましょう。そのほうが健康的ですし、けじめをつけた生活は子犬のしつけにも役立ちます。3回のときは8時間おきに朝・昼・晩、2回のときは朝、晩で、なるべく12時間以上の間があかないようにします。食事は決まった場所で与えます。たとえば、ハウスの中で与えるのは、ハウスを「いい場所」と思わせるのに効果 的です。食事が終わったらすぐに片付けましょう。食べ残しがあっても同様です。あまり食べないからといって、いろいろなものを与えず、同じものを与え続けてみてください。病気でなければ、そのうち出されたものを食べるようになります。なお、水は非常に重要です。新鮮な水を常に切らさないよう、大きめの器に入れておきましょう。
犬は長年、人間と暮らすうちに何でも食べる雑食性の動物になりました。とはいっても、本来は肉食動物。人間とは必要な栄養素が違うので、人間と同じものを与えていると健康を維持できません。たとえば、犬にとってたんぱく質はもっとも重要な栄養素。人間の約4倍が必要です。一方、ビタミンCは体内でつくることができるので食物から摂取する必要はありません。このように、犬にとっての健康的な食事とは、人間の食事とかなり異なります。犬の成長に見合った栄養をきちんと摂れるような食事を与えましょう。
人間にとっては無害でも、犬にとっては害となる食品があります。たとえば、玉 ネギや長ネギなどのネギ類。中毒を起こして、血色素尿や下痢、嘔吐、貧血などの症状を引き起こすことがあります。ハンバーグ、コロッケ、シチューなどにも入っているので注意しましょう。そのほか、ソーセージ、かまぼこなどの加工品も、塩分や脂肪が多いのでよくありません。このように、知らず知らずのうちに犬の体に悪いものを与えてしまう可能性があるので、人間の食事は与えないのがベスト。食事を手作りする場合も、気をつけてください。
ドッグフードだけで栄養はまかなえますが、おやつを与えるのは、犬にも飼い主にも楽しみのひとつ。犬用のおやつとして売られているものには、ビスケット、にぼし、ガムなど種類も豊富です。おやつはしつけのごほうびとして上手に使うことがベストです。また歯の生え代わり時期に何でもかみたがる子犬には、ガムなどの硬いおやつを与えるとよいでしょう。専用のものでなくても、塩分控えめのハムやチーズをおやつとして与える方法もあります。ただし、おやつの与え方を間違うと、偏食のもとになるので注意してください。ドッグフードを食べないからといってジャーキーなどを主食にすれば、人間の子どもがご飯を食べずにお菓子ばかり食べてしまうことと同じになります。偏食でドッグフードを食べないときは、おやつも中止します。また、単なる与えすぎも肥満のもとになります。肥満は心臓に負担がかかったり、足の関節を痛めるなど、さまざまな病気の要因になります。
食事のさせ方 かわいい愛犬がえさを欲しがったら、つい「いくらでもあげる」という気持ちになって、おかわりやおやつを与えてしまいがちです。また、室内犬の場合「一口だけならいいか」と人間の食べ物を与えてしまう傾向にあるようです。しかし、食事は犬の健康に直接影響を与えます。そして一度もらいぐせがつくと、もらえるまでしつこくまとわりついたり、お皿から勝手に取って食べたりもします。不健康で行儀の悪い犬にしないためにもしっかりしつけてください。犬の食事は飼い主がきちんと管理し、犬にマナーを身につけさせましょう。
  1. 専用の食器で食べさせる- 犬専用の食器を用意し、毎回同じ食器で食事を与える。水飲み用と食事用の食器を用意する。
  2. 適量を与える- 食事は犬種や年齢によって、それぞれ適当な量 があるので、ドッグフードのパッケージに記載されている量を目安に与える。
  3. 偏食をさせない- 与えたものを食べないからといって、好きなものばかりを与えたり、別 のえさを与えたりしない。また、人間の食べ物を与えない。
  4. 遊び食いをさせない- 食事の途中でどこかへ行ったり、食べたり遊んだりするときは、食器を片付ける。時間内(10分ぐらい)に食べることを教える。


 

 

犬の栄養バランスを考えて、毎日の食事を手作りするのはたいへん。その点、良質なドッグフードは、それだけ与えていればよいので便利です。原材料の種類も味の種類も豊富ですし、人間の食品と同水準の品質管理が行われています。パッケージに「総合栄養食」と記載された市販のフードを主食にするとよいでしょう。近所の店などで入手しやすいメーカーもので、愛犬の体質と嗜好に合ったものを見つけてください。もちろん、食事を手作りにしてもかまいません。犬も喜びますし、飼い主の愛情も伝えられます。ただし、犬の栄養基準に合わせ犬には与えてはいけない食材もあるので十分注意しましょう。ドッグフードに手作り食を1〜2割ほど混ぜる、食欲が落ちたときなどに、ときどき手作り食にするなどの方法なら、栄養を損なわず、負担にもならずに、犬を喜ばせてあげることもできます。なお、病気のときは獣医師と相談のうえ手作り食にする場合もあります。

栄養バランスがとれた良質なドッグフードは、犬の主食としておすすめ。主食用のフードの種類は大きく分けて、ドライタイプ、セミモストタイプ、ウェットタイプの3種類です。また、成長期(子犬)用、妊娠・授乳期用、老犬用、肥満犬用、小型犬用、大型犬用などの種類もあります。
  • ドライタイプ
    保存性がよく価格も安いドッグフードの主流 ビスケットのようなカリカリのフードで、水分含有量 は10%以下。犬に必要なたんぱく質、脂肪、カルシウム、ビタミンなどの栄養素を多く含んでいます。安価で保存性が高いので、主食には最適。硬さがあるため、あごを丈夫にし、歯石もつきにくくなります。ただし、水分が少ないので、必ず水と一緒に与えましょう。また、ドライタイプといっても、高温多湿で保存すれば、虫やカビが発生します。1ヶ月で使い切ることを目安に、なるべく新しい日付のものを購入し、密閉して直射日光の当たらないところに保存しましょう。

  • セミモイストタイプ
    歯が弱ってきた老犬にはおすすめのやややわらかいタイプ。ドライフードよりやわらかく、パッケージにはソフト、半生などと表示されています。含有水分は25〜35%。子犬や、歯が弱ってきた老犬におすすめです。ドライより栄養価が低いものもあるので、ドライやほかの食べ物と併用してもよいでしょう。なお、乾燥には弱いので、開封後は密閉容器に移し替え、早めに使い切ってください

  • ウェットタイプ
    味はバラエティ豊か 栄養バランスには注意が必要 水分を75%以上含むタイプで、缶 詰やレトルトパッケージになっています。肉や魚などの素材の風味を生かしているので嗜好性が高く、好んで食べる犬が多いようです。子犬や食欲不振の犬にはおすすめですが、あまり与えすぎるとドライタイプを食べなくなる場合もあり、あごの発達のためには、ドライタイプなどの硬いものと併用するのがおすすめ。また、栄養バランスも完全ではないものがあるので注意してください。開封したものは冷蔵庫で保存し、早めに使い切りましょう。